伝統工芸を
「使いこなせるアート」へ

博多曲物の起こりをたどれば、実に西暦200年頃。「清らかな素木に神霊が宿る」と、神社の奉祭品としてはじまった曲物(まげもの)。

やがて茶道の所作に用いられる道具、正月や婚礼などの縁起もの、さらには弁当箱やおひつなどの民具に至るまで。時代を超えて、ハレとケあわせ、さまざまに用いられてきました。

とりわけ博多曲物は、松竹梅や鶴亀など縁起かつぎの模様が描かれるのが特徴です。

そんな独自の「絵付け文化」を現代にアップデート。三段重、高台菓子器、収納箱に、今をときめく4人のアーティスト・デザイナーによる絵や図案を施し、それぞれの個性を吹き込みました。

伝統工芸品の持つ気負いをおおらかに取り払い、おせちやお弁当をきれいに盛り付けたり、大切にしたいものを収納したり。暮らしの中で使いこなせるアートピースとして。民藝のたたずまいを醸しながら、暮らしになじむ雑貨的な愛らしさにも富んでいます。

あたりまえの風景を、少しだけ瀟洒で特別なものにする。そんな「ハレるしつらえ」をお届けします。